2024年9月11日
日本では、関節リウマチは約70万~100万人の方が患っていると推定されています。これは人口のおよそ0.5~1%にあたります。男女比は3:1と、女性の方が男性より多いのが特徴です。10代から70歳以上まであらゆる年齢層で発症し得ますが、3人に2人は30〜50代で発症しています(1)。そのため、「20歳以上の女性」に絞ってみてみますと、約1.5%の方、およそ67人に1人が患っています。
例えば、公共バスが20歳以上の女性で満席となった場合、その中に関節リウマチを患っている方が1人いらっしゃる・・・というイメージです。
男性の場合には満員の地下鉄の1車両内に1人程度という計算になります。
私たち1人1人の目線で見てみますと、一生涯で関節リウマチを発症するリスクは女性で3.6%、男性で1.7%と報告されています(米国のデータ、(2))。
なぜ女性に多いのか・・・これは関節リウマチに限らず膠原病疾患の多くに共通する特徴ですが、別の項で詳しく説明します。
(1) 「2020年リウマチ白書」(公社)日本リウマチ友の会より
(2) Arthritis Rheum. 2011 Mar;63(3):633-9